自筆証書遺言と公正証書遺言の比較 その2

公正証書遺言のほうが手続きがスムーズ

自筆証書遺言の場合、

相続が開始したら、裁判所に検認の手続きを申し立てる必要があります。

相続登記をする場合も、自筆証書遺言の場合は、検認済みでないといけません。

公正証書遺言の場合、検認の手続きが不要です。

 

検認手続きで相続人全員に通知がいく

自筆証書遺言の検認手続きでは、裁判所から相続人に、検認の期日のお知らせを通知が郵送されます。

 

一方、

公正証書遺言の場合は、検認手続きは必要ないので、そのまま遺言を使って相続手続きをすることができます。

 

 

金融機関の相続手続きでも自筆証書遺言の場合は手間が余計にかかることがある

金融機関の相続手続きに遺言書を使用する場合、公正証書遺言と、自筆証書遺言で対応が異なることがあります。

自筆証書遺言で相続人の一人に相続させるとあっても、相続人全員の同意書を求められることもあるようです。

 

 

今日の結論

おおざっぱに結論を書きますと、

相続人間で争いがなく、相続財産の分配も単純な場合は手軽に作れる自筆証書遺言でも問題ないでしょう。

ここでいう単純な場合とは、「妻に全財産を相続させる」といったような本当に単純な場合です。

それでも相続関係が複雑だと、もめる可能性は残ります。遺留分の主張も可能ですから。私が扱った範囲においては、相続人間で特に争いがない場合が多く、このような専門家が関与していない自筆証書遺言を多く見てきました。

 

「長男と次男に2分の1ずつ相続させる」は、単純とはいえません。

このような遺言の場合は、誰が何を相続するか決めてないので、兄弟間の協議でもめてしまう可能性が大きいのです。

 

争いの種になってしまう遺言書なら、作らないほうがいいと言えます。

私としては、

手間と、時間、お金がかかっても、遺言は慎重に作ったほうがいいと思います。