兄弟姉妹が相続人になる場合は遺言等の準備をしたほうがいい理由

配偶者がいれば、配偶者は必ず相続人になりますが、兄弟姉妹が相続人になる場合は限られています。

亡くなったかたに、子供も親・祖父母などの直系の親族(尊属)がいない場合に、兄弟姉妹が相続人になります。

 

兄弟姉妹が相続人になる場合には、遺言等生前の相続対策を準備しておいたほうがいいのですが、

その理由は付き合いが浅く疎遠な場合が多いことが挙げられます。

特に、甥姪が相続人になるとさらに揉めることがあります。

揉めなくても、相続手続きにいくつも書類に署名押印してもらったり、印鑑証明書を出してもらったりと依頼するのも大変です。

 

わかりやすいように、夫がなくなった妻の立場で考えてみましょう。

■夫の兄弟姉妹が相続人となる

夫が亡くなった場合、配偶者である妻が相続人になります。

そして、子がいれば子供が相続人となります。

しかり子もなく、夫の親など尊属もなくなっている場合、

夫の兄弟姉妹が相続人となります。

もし夫の兄弟姉妹が亡くなっていた場合、甥姪が相続人となります。

 

 

夫名義でローンを組んで購入したマイホームの名義を奥様名義にしたい場合。

他の相続人である兄弟姉妹にも遺産分割協議に参加してもらう必要があります。

相続人としての権利は兄弟姉妹にもあるので、もめるケースが多々あります。

夫の兄弟姉妹とも仲良くやっていたとしても、相続手続きで署名をもらったり、実印を押してもらうのも心理的に負担でしょう。

 

遺言書を用意しておく

遺言書を用意しておけば、夫の兄弟姉妹に相続手続きの手間をかけずに済むことも可能です。

遺言書を作ってなかったので、夫婦でやっていた事業を存続できなくなったり、家に住むことができなくなったりすることもあります。

 

そして、できれば公正証書で作成してください。

 

遺言は公正証書で作成したほうがいい理由

1.遺言の形式を整え、無効となるのを防ぐ

2.紛失の危険がない

3.検認手続きをしないでいい

 

1について、

遺言は形式が決まっています。もし、遺言の体裁を整えていなかったら遺言として無効になることもあります。

 

2について、

自筆証書遺言は紛失の危険もありますが、

公正証書遺言であれば、公証役場に保管されますし、相続人による検索サービスも利用できます。

 

3について、

自筆証書遺言は検認という手続きを家庭裁判所で行う必要があります。

その手続きに、相続人は裁判所によばれるので、夫の兄弟姉妹が相続人の場合は、兄弟姉妹にも裁判所から通知が行きます。

検認手続きに参加しなくても、手続きは進むのですが、裁判所から通知が行くとなるとやはり面倒をおかけすることになるのではないでしょうか。

 

 


編集後記

遺言書は全員が書いておくべきだとは思いません。

ですが、

残された大切な相続人が、つらい思いをすることを防げるのであれば、作っておくべきでしょう。